九谷焼-手洗器

手洗器|2020年5月18日 掲載

モダンなインテリアにも調和する
現代の「和」

家族だけではなく、ゲストも使う事の多い水まわり空間だからこそ、目に入る色や質感にはこだわりたいもの。

明るい色に心が弾み、シックな色に落ち着きを感じるように、色は感情を刺激し、空間の印象を左右します。一般的に白色が多く用いられる手洗器を、材質だけではなく「色」と言う選択肢を加える事で、色が持つ可能性を楽しんでみてはいかがでしょうか。

リラインス・オリジナル手洗器シルバーポーセリン・シリーズは、九谷焼の技巧の一つ「銀彩」を用い、モダンなインテリアにも調和する現代の「和」のデザインにアレンジした手洗器です。

美しい色合いの釉薬に浮き立つ銀箔の控えめな輝きと、シンプルなフォルムのコンビネーションは、存在感のある茶器が茶室に華やぎを添えるように、何気ない手洗いの空間を洗練された美しい雰囲気に演出してくれます。

毎日、何度も使う場所だから、一般的な手洗器とはちょっと違う雰囲気にしたい、そんな想いに応える一品です。

日常を楽しく華やかに

Silver Porcelain series 
シルバーポーセリン・シリーズ|置き型手洗器(磁器製)
価格¥59,600(税抜)|納期 約3週間

【特徴】
細かい粒子を用い、約1300度の高温で長時間焼成する九谷焼は、より成形密度の高い硬質な磁器となるため、吸水性も低く経年劣化による変色もほとんどありません。
また陶器よりも表面が滑らかで、磁肌のきめが細かいため、汚れが付きにくく、付いても落ちやすい安いという特徴を持ち、水垢など汚れが付着しやすい手洗器に最適の材質です。

【メリット】
・清掃がラク
・防汚性
・デザイン
・カラーバリエーション

【Colour Variation】

製造工程

土もみ

1.陶石-粉砕-水簸(すいひ)-土もみ

成型ロクロ

2. 成型・ロクロ

銀箔付け

3. 銀箔付け

本窯

4.焼成

上色吹付

5.上色吹付

LSK_SW

6. 本焼成・完成

多彩に魅せる九谷の伝統

加賀・九谷焼は、江戸時代から300年以上の歴史を持つ陶磁器です。九谷焼の特徴は、鮮やかな色彩と大胆かつ優美な紋様と「上絵付け」と呼ばれる技法です。上絵付けに使われる上絵の具は800度程度で焼き付けできるため、顔料の制約が少なく多彩な色彩が楽しめます。九谷焼の色彩はいずれも鮮やかですが、種類により異なります。通称「九谷五彩」と呼ばれる5つの色(赤・黄・緑・紫・紺青)を使うものは、古九谷と木米風です。吉田屋風は、青・黄・紫・紺青の四鮮が美しく、飯田屋風は「久谷赤絵」と呼ばれるほど特徴的な赤色が目立ちます。永楽風は艶やかな赤と金が施され、庄三風は古九谷・吉田屋・赤絵・金欄手の手法を兼ね備えたバランスの良さが美しい九谷焼です。

九谷焼の歴史
九谷焼の始まりは1655年(明暦元年)に遡ります。加賀藩の分家である大聖寺藩領の九谷村で生産されたことから九谷焼の名がつきました。創出された時期は、のちに古九谷と呼ばれ、日本色絵磁器の礎となりました。有田で陶芸を学んだ後藤才治郎が開窯しますが、その歴史は僅か半世紀で謎に包また廃窯をむかえます。廃窯から約100年後、加賀藩の奨励により九谷焼は再び覚醒。「再興九谷」の気運に乗じ、様々な感性が競い融合し1807年(文化4年)に京都より文人画家の青木木米が招かれて春日山窯ができ、木米風の歴史が始まり。続いて、1827年(文政7年)には豪商吉田屋伝右衛門による吉田屋風、1831年(天保2年)飯田屋風、1841年(天保12年)庄三風、1865年(慶応元年)には永楽風が誕生しました。近代においては、百花繚乱な金欄手(きんらんで)の作風が「ジャパンクタニ」の名で欧米に深く浸透。日本の様式美が造り出す九谷焼は、色褪せることなく進化し続けています。

*参照URL:石川県九谷焼美術館 http://www.kutani-mus.jp/ja/kutani/history/birth