Dornbracht|上質美を極めたメッキ技術

Dornbracht|2022年8月3日 掲載

産業用ロボットによる作業の比重が高くなった現在でも、高度に訓練された目を持つ熟練工の手により多くの製造工程を行うドンブラハ。
伝統的な職人の技とデジタル技術の融合による上質美を追求したドンブラハの「メッキ技術」とメッキに関するetc.をご紹介。

デザインへのこだわり

独自のデザイン原則に導かれ創り出された上質なフォルムは、すっきりとしたライン、正確な輪郭、明確なアングルを具現化し、完璧に作り込まれ、タイムレスな魅力を放ちます。

・デザインへのこだわり>

技術の追求

ドンブラハの生産工程は、適切な原材料を選択することから始まり、成形、研磨、さらに何段階もの工程を経て、厳しい品質管理のもと、電気メッキ工場で精巧に仕上げられます。

・メッキ技術について>

上質美を追求し多彩な仕上

ドンブラハの多彩なメッキ仕上は、鏡のような光沢を放つクロムメッキをはじめ、シャンパン、プラチナマット、ブラック、ブロンズなど10種類以上。

・仕上げについて>

無限の可能性を秘めた、
デザインとカラーセレクション。

ドンブラハが追求する「完璧さ」とは、フォルム、機能、仕上、それら全てが顧客の要求を満たすことです。

だからこそ、ドンブラハは、幅広いスタイルと選択肢をようする精巧なデザインコレクションとカラーバリエーションを創り上げました。

厳選された「デザイン」と「カラー」のセレクションは、幅広いスタイルと建築に対応し空間に個性と主張をもたらすと共に、単なる器具としてではなくインテリアの一部として空間を彩ります。

電解メッキの作業工程

技術面においても性能の高いものを追求するドンブラハのポリシーは、独自の電解メッキ技術とそのシステムを生みだし、ロボットの協同開発によりメッキ加工を施す事が困難といわれた複雑な形状も、均一に加工する技術を確立しました。メッキの作業工程は、主に「前処理、本処理(メッキ)、後処理」の3つのステップに大きく分けることができ、以下の工程を行っています。

Step1 前処理

被膜の密着性や平滑性を出すため、材料の表面に付着した塵や油、錆などの異物を取り除く洗浄作業を行います。

Step2 本処理(メッキ)
メッキを行う方法には、「ラックメッキ」と「バレルメッキ」があり、ドンブラハは、メッキする素材を治具に引っ掛け、吊り下げながらメッキ液に漬ける「ラックメッキ」を採用しています。
樽の中にメッキする素材を入れ、樽を回転させながら一度に大量の素材をメッキする「バレルメッキ」と比較し、「ラックメッキ」は素材を治具に引っ掛ける為、素材が変形するリスクが少なく、均一な膜厚を得る事ができます。

Step3 後処理
メッキ後、素材を水洗いし、乾燥します。

メッキとは
メッキは、素材の表面に薄い金属皮膜を形成させる表面処理方法の一つです。メッキは金属素材に対して行うのが一般的ですが、近年では樹脂などの非金属素材にもメッキは施されています。

メッキと並び、多く用いられている表面処理方法の1つ「塗装」は、皮膜を形成するために使用する材料や処理方法に違いがあり。「塗装」の場合は、樹脂などを材料とする塗料を用い、ハケやローラー、スプレーなどで塗膜を形成するのが一般的です。

一方、「メッキ」の場合は、皮膜となる金属を溶かした液体にメッキを施す素材につけ、溶けた金属を付着させることにより皮膜を形成させます。そのため、塗料に比べると皮膜の密着性が高く、強度が高いため、傷みにくく、皮膜を長期間維持する事ができるため、剥がれ難いのが「メッキ」の利点です。

強さ、深み、そして輝き

Dornbrachtの多彩な仕上げと製造工程

優れた製造品質に加え、ドンブラハの仕上は、機能的で美的な耐久性も備えています。クラシックなクローム、プラチナ、ゴールドから、ファッションカラーまで、厳選された仕上で、さまざまなインテリアに対応する洗練されたソリューションを提供しています。

Chrome

Chrome:クローム (.00)

クールな印象の光沢のある仕上

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>超精密研磨

下地処理
>クリーニング

メッキ(1回目)
>光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>クローム

Platinum

Platinum:プラチナ(08)

温かみのある色調で、上品なつや消しの仕上

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>超精密研磨

下地処理>クリーニング

メッキ(1回目)
>光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>パラジウムニッケル

Brushed Platinum

brushed platinum:プラチナマット(06)

暖かみのある色調で、エレガントな雰囲気のマットな仕上

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>超精密研磨
>マット仕上げ

下地処理>洗浄

メッキ(1回目)
>無光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>パラジウムニッケル

Dark Chrome

Dark Chrome:ダーククローム (.19)

クロームメッキの輝きと神秘的で温かみのある色彩を兼備したダーククロム

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>超精密研磨

下地処理
>クリーニング

メッキ(1回目)
>光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>ニッケル*防錆加工

メッキ(3回目)
>Chrome III dark

Brushed Champagne

brushed champagne:シャンパンマット(46)

軽くブラシをかけたような落ち着きのある自然な艶のシャンパンマット

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>超精密研磨
>マット仕上

下地処理:洗浄

メッキ(1回目)
>無光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>パラジウムニッケル
*本体がABS/亜鉛ダイキャストの場合のみ。


メッキ(3回目)
>23-k

Champagne

champagne:シャンパン(47)

温かみとエレガンスさを兼ね備えたドンブラハ独自の色調である、艶やかなシャンパン色

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>超精密研磨

下地処理:洗浄、超音波洗浄

メッキ(1回目)
>光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>パラジウムニッケル
*本体がABS/亜鉛ダイキャストの場合のみ。


メッキ(3回目)
>23-k

Durabrass

Durabrass:デュラブラス(09)

上品で温かみのある輝きを放つ、華やかなゴールド

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>超精密研磨

下地処理:洗浄、超音波洗浄

メッキ(1回目)
>光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>ゴールド

Brushed Durabrass

brushed durabrass:ブラッシュドデュラブラス(28)

モダンとアンティークが融合した、落ち着いた色調のゴールド

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>超精密研磨
>マット仕上

下地処理:洗浄

メッキ(1回目)
>無光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>ゴールド

Brushed Dark Platinum

brushed dark platinum:ダークプラチナマット(99)

軽くブラシをかけたような自然な艶感と、味わい深みのある色調がモダンなシルクマットカラー

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>マット仕上

下地処理
>洗浄>超音波洗浄

メッキ(1回目)
>無光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>ニッケル*防錆加工

メッキ(3回目)
>Chrome III dark

Brushed Chrome

brushed chrome:クロームマット(93)

クールな色調で、ステンレスのような風合いのマットな仕上

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>マット仕上

下地処理
>洗浄

メッキ(1回目)
>無光沢ニッケル

メッキ(2回目)
>クロム

Matte Black

matte black:マットブラック(33)

インテリアにバランスをもたらすエレガントでスタイリッシュな黒

表面処理
>粗研磨>再研磨>研磨>マット仕上

シーリング
>粉体塗装、またはウェット