ガラス手洗器

手洗器|2018年5月18日 掲載

ガラスと光の世界が放つ
「日常美」

陶器や磁器が主流な手洗器。そんな手洗い空間のイメージを全く違うテイストに仕上げてくれるのが、ガラス製の手洗器です。

ガラスの美点は、やはり透過性があること。光を取り込み見せるさまざまな表情は、適度な開放感と癒しをもたらしてくれます。

リラインスオリジナル手洗器「ムーングラス」と「クレールグラス」シリーズは、吹きガラスの技法のひとつ「宙吹き」により、一つ一つ丁寧に熟練の職人により造りだされた一品生産品のガラス製手洗器です。

ガラスと言う材質の特徴を最大限に活かしたシンプルな佇まいは、空間を清らかな印象に。

限られたスペースだからこそ、選ぶ時に大切にしたいこと・・・。
それは、自分が好きなデザインを選び、楽しむこと。
暮らしの中に、さりげない楽しみを加えてみてはいかがでしょうか?

材質の特徴を最大限に活かしデザインされた
宙吹きガラス手洗器

Clair Glass series
クレールグラス・シリーズ

ガラスを透過する美しい光をテーマに、ストライプや泡のモチーフを表現したクレールグラス・シリーズ。雫のような丸みを帯びた深型の形状は、水跳ねも軽減してくれるので安心してご利用いただけます。

デザインは、クレールシャボン、ブラン、ブランストライプ、ノアールストライプの4タイプ。

Moon Glass series
ムーングラス・シリーズ

優雅に変化していく月の光をモチーフにしたムーングラス・シリーズ。
1つ1つ丁寧に作られた手作りらしい柔らかなフォルムと、色ガラス特有の奥深い透明感は、光のいたずらにより絶妙なニュアンスを空間に添え楽しませてくれます。

バリエーションは、シンプルな1色づかい、内側と外側で異なる表情を見せてくれる2色づかい、月の光に彩られた湖面の波紋をイメージしたスパイラルの3タイプ。

宙吹きガラスと型吹きガラスについて

「吹きガラス」には2種類:宙吹きガラスと型吹きガラスがあります。基本はどちらも同じ、吹き竿の先端に高温で溶かしたガラスを巻き取り、できたガラス玉の内側に息を吹き込み形が歪まないように、竿をクルクルと常時回転させながら形作ります。

|宙吹きガラス
空中で竿に息を吹き込みながら成形する方法、それが「宙吹きガラス」です。
溶けたガラスの重さに働く重力と、竿を回す際の遠心力だけで形を整えます。
型にははめず職人が1つ1つ作り上げるため、それぞれ微妙に形が異なる為、まるみを帯びた優しいフォルムが魅力です。

|型吹きガラス
吹き竿につけたガラス玉を型に差込んだ状態で竿に息を吹き込み成型する方法、それが「型吹きガラス」です。
型には主に、金型・木型・石膏型などがあり、同じような形の製品を大量に製作する際につかわれます。
型を使う利点として、宙吹きガラスよりもシャープな形を形作ることが可能です。

製造工程

1.吹き竿の先にタネをつける

p_1

2. ガラス球の形を整える

p_2

3. 意匠を付ける

p_3

4.宙吹き

p_4

5.器の口を開く

p_5

6. 器の形を整える

p_6

ガラスの歴史

ガラスの歴史は古くその起源は明らかにはなっていませんが、最古のガラスは約4500年前、古代オリエント、メソポタミアで誕生したと考えられています。エジプトで始まったと考える研究者もいますが、エジプトのガラスはメソポタミアの地から伝わったという説が有力とされています。
日本におけるガラスの始まりは、正倉院に多数の玉類が保存されている事より、飛鳥・奈良時代にガラスの原料が作られるようになったと考えられいます。16世紀に入ると、西欧の文化が長崎を通り伝来。海外との交渉が活発になり、ビイドロやフラスコといったガラス製品が普及。明治時代になると、ガラスくずが輸入されるようになった事により、東京のガラス職人が、安いガラスを製造するようになりました。一方、ガラスの発展のためには、工場で作るのが良いと考えた政府は、機械を導入したり、海外より技術者を招いた結果、小規模の企業になるほどの発展を遂げました。

ガラスの由来

古くは、瑠璃(ルリ)や玻璃(ハリ)と呼ばれていたガラスは、江戸時代から明治初頭にかけて、ポルトガル語のVidro、オランダ語のDiamantを語源とする「ビードロ」「ギヤマン」と呼ばれるようになりました。さらに時代をへて、オランダから伝わったGlasガラスという言葉が一般的に使われるようになり、今日に至りました。
また、硝子と書いてガラスと読むのは、原料に硝石(ショウセキ)を使っていることより、明治初年、官営の品川硝子製造所が使ったのが初めといわれています。

※参照:一般社団法人日本ガラス製品工業会